押さえておきたい金融情勢の今後

収支が見込めるマンション

本記事は公開1~2ヶ月前に配信した不動産投資メルマガの抜粋です。

直近で起こりうる、注視しておきたい金融トピックを3つ簡単に紹介します。

目次

中国の不動産市況

このところ一番気になるのは中国の不動産市況ですが、恒大集団(エバーグランデ)を筆頭としたデフォルト連鎖懸念があります。

恒大集団以外の不動産会社についても、来年の1月に社債償還が集中しているため、連鎖的な信用収縮が引き起こされる可能性も否定できません。

【出典:2021年10月17日 日経新聞】
※中国政府の設定したレッドラインに違反する不動産会社の売り上げの図
  レッドラインに一つでも違反した不動産会社の売上構成比率(左側)は約半分
【出典:2021年10月12日 日経新聞】

金利上昇リスク

二つ目はインフレに伴う金利上昇リスクです。

日本は構造的にもインフレになりにくい構造なので、金利上昇リスクは表面化していませんが、世界的には利上げモードに入っている国が増えています。

スタグフレーションの警戒感もある中で、今後の動向を注視していきたいと思います。

【出典:2021年10月4日 日経新聞】
【出典:2021年10月26日 日経新聞】

コロナ融資の返済余力

3つ目は国内の課題として、コロナ融資による返済余力に関する不安材料があります。
 
業種にもよりますが、特に宿泊・飲食業界はこれから山場を迎える中で追加支援策もポイントになるかと思います。

それに伴い、テナント・事務所物件は引き続き注意が必要かもしれません。

【出典:2021年10月24日 日経新聞】
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