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世界各国の不動産市場と透明性
不動産サービス大手のJLLは9月10日、世界各国・地域の不動産市場の情報開示姿勢などを評価した「透明度調査」の結果を公表しました。
日本は16位と2018年の前回調査から順位を2つ下げました。
日本の不動産市場は、海外から見て透明性が非常に低い
ちなみに上位は
1位:英国
2位:米国
3位:オーストラリア
となっております。
ドメスティックな不動産マーケット
東京の不動産市場においては、売買全体の約83%が日本国籍同士で取引されており、他の先進国に比べて外国資本比率が少ないという特徴があります。
上記の順位からもわかるように、透明性が担保されず、日本の不動産は参入障壁が高いという欠点があるように思います。
一方、ホームカントリーバイアスと呼ばれる現象があり、国外投資家は国内投資家より20%高い金額で取引されるというものです。理由としましては、国外投資家は国内投資家と比較して、高い金額を提示しなければ競争に勝てなかったり、情報が不足して高値掴みしてしまうと考えられます。
日本の不動産市場の透明性が高まれば外国資本比率が増え、結果的に私たちのような国内不動産プレーヤーは、ホームカントリーバイアスによる恩恵を享受できるはずです。