
不動産投資を成功させる上で、重要なファクターとなる賃貸需要。
郊外に強い私たちだから知っている、あまり知られていない割に賃貸需要の高いエリアをご紹介します。不動産投資のエリア選定に役立てばと思います。
今回は、駅周辺の区画整理事業や、市役所庁舎の建替え等、街の様相が大きく変わろうとしている春日部エリアをご紹介いたします。
変化の渦中にある春日部エリア

東京駅から約1時間、春日部駅に到着いたしました。
駅前にはロータリーがあり、大通り沿いに多様なテナントが並んでいます。

駅前でも閑静な雰囲気の街ですが、今、様々な計画が動いています。
分かりやすいところで言うと、
- 春日部駅前の立体交差点化
- 北春日部駅周辺の区画整理事業
- 本庁舎の整備
等が挙げられます。
上記の計画は、令和元年に事業認可を受けており、まさにこれから発展していく街と言えます。

現時点でも利便性は◎!
今後の発展に期待できる春日部エリアですが、現時点でも利便性は十分にございます。
春日部駅西口には徒歩5分程度の位置にララガーデンやイトーヨーカドーもあります。
バスを使えばイオンモールにもアクセス可能です。

都心まで出ずとも、春日部市内で生活が完結する点は住民にとって大きな魅力です。
春日部エリアの賃貸需要
さて、春日部エリアの賃貸ポイントをお伝えいたします。
ポイントは以下3点です。
①築年勝負にならない
②賃料×平米数のコスパは他エリアより求められる
③外国籍入居者にチャンスあり
それぞれ詳しく解説いたします。
①築年勝負にならない

春日部エリアの特徴として、築浅物件数がかなり少ないことが挙げられます。
裏を返すと、春日部内では中古RC物件の流通数が多い、ということです。

上記は、埼玉県内の主要駅での物件数を比較した表です。
こうしてみると、春日部市内の築浅物件がかなり少ないことが分かります。
そのため春日部エリアでは築年数を理由に苦戦するケースは少ないと言えます。
実際、築31年以降の閲覧数が最多となっています。

ただしこれは、他の中古物件との差別化が必要になる、ということでもあります。
差別化については③や弊社事例を交えて後述していきます。
②賃料×平米数のコスパは他エリアより求められる

春日部では他のエリアと比較しても賃料帯が低いことが特徴的です。
大宮エリアと比べると概ね1万円以上差があります。
お客様層も30代〜40代の社会人が多い印象です。
そうした客層の動向としては、物件の綺麗さというよりは、賃料の低さと平米数のコスパの良さを求める傾向にあるようです。
※例えば単身物件では、賃料5万円以下が成約ボーダーラインとの話もありました。
③外国籍入居者にチャンスあり

近隣に工場等もあるため、外国籍の方も少なくないエリアですが、地元の賃貸仲介様によると
外国籍入居者を受け入れ可能な物件が少ない
とのことです。
実際に弊社スタッフが仲介へ営業した際にも、「外国籍入居可」の条件に対して好反応をいただくことが多かったです。
そのため他の中古物件との差別化要因の1つとして、検討の余地はあるかと思います。
春日部エリアでの当社事例
当社が管理する春日部RCレジの事例もご紹介します。
- 築35年程度
- 春日部駅徒歩5分
- 25~30㎡程度の単身間取り
- ペット可
元々空室は7部屋ありましたが、募集開始後1ヶ月程度で4部屋お申し込みをいただいております。
また単身物件であれば賃料5万円が成約ボーダーラインですが(先述)、しかし本物件では5万円以上の賃料でお申込みを獲得することが出来ています。
差別化を上手く図ったことが大きな要因だと考えています。(外国籍OKであったり、ペット可など)

中古物件、かつ駅距離のある物件でも、上記の3つのポイントを踏まえれば十分に満室稼働を狙えるエリアだと考えます。
※実は、春日部駅周辺のうちペット可物件は全体の6.7%しかなく、希少価値は高いです。
(総物件数3,473件、ペット可は234件)
表層リフォームも効果的だった
また、築古物件が多い市場だからこそ、表層リフォームは効果的と考えます。
実際に表層リフォームした部屋では印象アップに繋がり、結果として、内見後には高確率でお申込みをいただくことができました。

まとめ
春日部は生活環境も整っており、中古物件でも条件の差別化ができれば十分に満室を狙えるエリアです。
是非ご検討エリアに加えてみてください。